スポーツ障害｜安倍川駅前総合治療院

スポーツ障害は筋や腱、靭帯の炎症症状、成長期における骨と筋のアンバランスな成長により筋が骨をひっぱり変形を起こす物で、アキレス腱炎、ジャンパー膝、野球肘が前者、オスグッド病、疲労骨折、シンスプリントが後者です。
アキレス腱炎はふくらはぎの筋と腱の移行部に多く好発し、ストップ＆ゴーを繰り返すスポーツに多く見られます
ジャンパー膝はバレーボールや幅跳びの選手に多く、膝蓋骨の上下の腱付着部位に好発します
野球肘は野球、ソフトボール、ハンドボールの選手に多く、肘の内側に好発します
オスグッドは大腿四頭筋が脛骨に付着する所で発生しサッカーや短距離走の選手に多いです
疲労骨折はどこにでも発生しますが、足の甲の骨や肋骨、指骨に多く発生します
シンスプリントは脛骨の内側に好発します。土のグラウンドで走るスポーツや、アスファルトの上を走る際に負傷します

そもそもスポーツ障害とは？当院の考え

スポーツ障害とは主に成長期のお子様が受ける障害の事をさします。“オーバーユース”とも言われ、繰り返しの負荷がかかることでだんだん痛みが増してくるケガをさします。明確な負傷機序が分からない事が多いです。またお子様が負傷すると「隠す」傾向があります。どのように相談すればいいかが分からないので、お子様がいつもより不機嫌であったり、寡黙になったり、逆に饒舌になったりと普段と違う様子であれば気遣ってあげて下さい。「どこか痛いの？」と聞くだけで話してくれる時もあれば、無意識に痛い所をさすったり手を当てたりします。整骨院などに連れていく際はきちんと行けば治る、治す為に行くのだと目的を説明してあげて理解させてから臨むとより効果的だと思います。院のHPから写真などで整骨院とはどういう所で、どんな肩がいて、どんな事をするのか見せてあげると安心して通いやすくなると思います。また部活などをお休みしたくない方もいるので我慢しがちです。コンタクトスポーツだと元々痛みに慣れていることが多く、重症化してから障害に気づくことが多いです。

スポーツ障害を放っておくとどうなるのか

足の疲労骨折は見た目から分からない場合重症化してから発覚することが多く遷延治癒が多いです。世間一般にいう慢性とはこのことを指します。治るのに時間がかかり、スポーツを止めないので症状が進行していくことが多いです。
骨組織が治る前に周辺軟部組織が癒着すると偽関節といい正常な関節以外で曲がるようになり、後遺症となります。成長を妨げ、本来であればもっと身長が伸びたのに、というケースもあります。靭帯組織だと「強直」「拘縮」となり関節可動域が狭くなります。歩行困難になり車イス生活を余儀なくされる場合があります。身体の筋バランスが崩れたまま成長期を終えると姿勢が悪い状態が長く続き、肩甲骨の可動域制限により呼吸量が十分に確保出来なくなります。特に就寝時に呼吸量が減ると酸素不足で身体に栄養が行きわたらず寝ても回復しない状態になります。筋肉量も低下し膝の痛みが頻発します。

スポーツ障害にはどんな施術メニューがおすすめですか？

炎症が起きているものについては初期はアイシングが必須です。RICE処置がメインになります。R：レスト・安静、I：アイシング・冷やす、C：コンプレッション・圧迫、E：エレベーション・挙上によります。
炎症とは腫れ、熱感を伴う生体防御機構です。ばい菌の侵入を防ぎ治す成分を集める為に痛みのサイレンを鳴らします。負傷部位の範囲以上に集めてしまうと腫れが強く周辺組織を阻血する場合もあるのでまずは延焼のように広がる炎症部位を冷やす事により治したい部分にだけ治す成分を集める事が出来ます。結果早く治ります。
ケガをして炎症が起きない場合は治癒に時間がかかります。治す成分を集める為に周辺組織の硬結を除去し血流を良くするために指圧であったり電気治療などで治療の上乗せをする場合もあります。関節のストレッチを行い滞った循環機構の機能回復も効果的です。

その施術を受けるとどう軽減するのか

・RICE処置は急性期に於いて痛みの軽減、回復期の期間短縮になります。腫脹が小さくなり肌がしぼみます。つやつやとして硬く、拍動を振れます。似たようなものでガングリオン腫瘍細胞がありますが、ガングリオンの方が硬いです。
・指圧は筋肉をポンプのように押しつぶして老廃物を掃除して血流循環を向上させます。例えば足首の捻挫だと筋肉でいえば腓腹筋、前脛骨筋にアプローチすることにより患部の痛みを軽減し血流を循環させます。
・EMS電気治療はパルス・変調波・干渉波を利用します。パルスは鍼刺激のような電気刺激を与え急性期の痛みを軽減します。変形波は硬く凝り固まった筋をほぐす気持ちのよい波がさざ波のシャワーのように浴びせて筋を緩めます。疑似ポンプ機構を形成し血流を心臓に送り返し、老廃物を洗い流します。
干渉波は波と波を重ね合わせて増幅し、弱体化した筋肉を強固にします。膝の上を通る大腿四頭筋を強くするとジャンパー膝の方が歩行が安定し、さらに続けるとジャンプしても筋肉がクッションになって痛みを防ぐようになります。