胸郭出口症候群
-
つり革につかまったり洗濯物を干すといった腕を上げる動作をしていると腕がしびれたり、腕から肩や肩甲骨周辺が痛い。
小指側に沿って刺すような痛みやしびれがある。
手に力が入らなかったり細かい動作がしづらい。
手の甲がほかの人よりも骨ばって見える。
いつも肩こりを感じている。
このような症状があるようなら、胸郭出口症候群かもしれません。胸郭出口症候群はなで肩の人や仕事で重い荷物を持ったり無理な筋トレをしている人に発症しやすい症候群です。 -
胸郭出口症候群に対する当院の考え
当院では胸郭出口症候群の原因は主に骨格のゆがみにあると考えています。胸郭出口症候群は斜角筋、小胸筋、肋鎖を原因としています。骨格がゆがみ姿勢が悪くなると本来以上に体に負担がかかるため筋肉がより緊張しやすくなるほか、肋骨と鎖骨の間が狭まるためそこで圧迫が生じやすくなってしまいます。そのため骨格のゆがみを整え正しい姿勢に戻してあげることで筋肉の負担が減り筋肉に緊張が起きづらくなるほか、肋鎖を広げてあげることができるため上記3つの原因を解決へと導くことができます。筋肉を緩めてあげるような対処療法だけでなく、骨格という根本的な原因にもアプローチを行ってあげることでその場だけでなくこれからの予防にも繋がっていきます。
-
胸郭出口症候群を放っておくとどうなるのか
胸郭出口症候群は骨や筋肉によって神経や血管を圧迫してしまっているため、圧迫された状態のまま放っておくとビリビリとしたしびれや痛みがどんどんと増してしまったり脱力感を感じたりしてしまいます。手や指に運動障害や握力低下がある場合は手内筋という筋肉の萎縮により手の甲の骨の間がへこんできてしまったり、てのひらの小指側に盛り上がっている筋肉(小指球筋)がやせてきてしまったりします。また、自律神経系にも影響を与えてしまうことがあり、自律神経系に影響が及ぶと頭痛や吐き気といった症状が現れてしまう可能性があります。
-
胸郭出口症候群の改善方法
胸郭出口症候群の基本的な治療としては保存療法が中心となります。保存療法としては僧帽筋や肩甲挙筋の強化運動訓練といったリハビリテーション、温熱療法、消炎鎮痛剤・血流改善剤やビタミンB1などの投与といった薬物療法があり、これらを組み合わせることで治療を行っていきます。痛みが重度の場合であったりスポーツ選手といった早期にスポーツを再開しなければならない場合には手術をおこなうこともあります。頸肋が原因となっている場合はその切除をおこないますが、頸肋がない場合は第1肋骨の切除を行います。胸郭出口症候群の手術は基本的には全身麻酔で行いますが、神経損傷といったリスクもあります。
-
胸郭出口症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?
胸郭出口症候群は僧帽筋や肩甲挙筋といった肩甲帯を吊り上げている筋肉の衰えや、骨格のゆがみ・筋肉の緊張などにより引き起こされることが多いため、当院では指圧や『猫背矯正』といった筋肉へのアプローチによって筋肉の緊張を緩めてあげたり、全身の骨格のゆがみを正してあげる『全身矯正』によって神経や血管の圧迫が起きづらい根本から整ったお身体を作っていきます。筋肉の衰えに対しては電気によって自発的な運動をせずに筋力アップを行うことができる『EMS(Electrical Muscle Stimulation)』が最適な治療となっています。
その施術を受けるとどう楽になるのか
まず筋肉へのアプローチである『猫背矯正』では小胸筋や斜角筋といった胸郭出口症候群の原因となる筋肉にアプローチを加えるため神経や血管の圧迫が緩み、猫背を改善することで再び筋肉が緊張しづらいよう予防をしてくれます。骨格へのアプローチである『全身矯正』では骨格のゆがみを整えることで体に負担がかかりづらくなり筋肉が自然と緊張しづらくなります。『EMS』では僧帽筋などを強化してあげることで肩甲帯を吊り上げやすくなるため鎖骨による圧迫が起きづらくなります。
改善するために必要な施術頻度は?
改善するために必要な頻度としてはおおよそ6か月から1年を目安として考えていただけると良いです。筋肉は約3カ月ごとに生まれ変わるため、質が良く安定した筋肉にするためには時間がかかります。筋肉量の増大もトレーニングを続けて3カ月ほど経たないと起きないため短期間の治療では一時的な効果しか望むことができません。